今回は、簡易保冷ボックスと高性能保冷ボックスの違いを見ていきます。
一般的にはソフトとハード、のように区別されていますが、どのような差があるのでしょうか?
ソフトタイプとハードタイプの違い
ソフトとハードは「中材」により違いが出てきます。
以下の表を見ると、厚さにおいて特に大きな違いとなって現れてきますね。
ソフトタイプ | ハードタイプ | |
表面 | アルミ生地 | アルミ生地 |
中材 | 発泡シート | 断熱ボード |
厚さ(総厚) | 4mm~11mm | 25mm~100mm |
特徴 | 薄い分、折りたたみやすく扱いやすいのが特徴。 | 厚みが通常30㎜以上が多く、ソフトと比べると性能は高い。 |
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発泡シートは、通常ポリエチレンの発泡したシート。
断熱材として以外の用途は、薄い物(1㎜以下)であれば家電製品の保護材や包んだり被せたりします(よく見る白いシートです)。
逆に断熱ボードはメインの用途は建材用で、住宅の断熱材によく使われているものです。
(昔はグラスウールなどがありましたが、加工やコストの面で最近はこの手を多く使っています)
断熱ボードの種類やメーカーも各社あり、断熱性能もピンキリです(その分コストも異なります)
通常保冷ボックスに使う物は高性能タイプを使います。
ソフトとハードの使い分け方
使い分け方は、どこまでの性能を求めるかと中に入れる物の種類等で異なります。
ハード→ソフトと比べると性能はかなり高いが、その分厚くなる。
ソフト→ハードよりも性能は劣るが、薄い分折畳やすく扱いやすい。
ソフトの厚みは中材の量(厚み)によって異なりますが、一般的には総厚で4㎜から11㎜程度です。
ハードは総厚25㎜~特に医薬品等の関係では100㎜程度まで厚くする事があります。
※食品関係では25~30㎜程度が一般的で、厚くても40㎜程度です。
断熱ボードに使う素材はスチロールが多いですが、断熱ボード用のスチロールは板状に発泡した物(押出発泡)で性能や強度は一般的なものとは異なります。
※一般的な発泡の箱は粒粒のスチロール(ビーズ発泡)
粒粒タイプは比較的自由な形の箱が作れますが、ボードタイプは板だけで済むので保冷ボックスのように縫製品で作った中に組み込む(生地で袋状にして中に入れるか、生地で包む方法)方法になります。
それぞれの違いを知った上で、最適な素材を選定することが大切ですね。
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