クーラーボックスを使う時、蓄冷剤(保冷剤)の配置場所は重要です。
特にハードタイプの蓄冷剤はかさばるため、なおのこと気を遣うのではないでしょうか?
ふたの裏側に蓄冷剤を吊るすことができれば、中身を取り出す時の邪魔にもならないように思えますが、実際のところどうなんでしょうか。
※弊社の保冷ボックスも、ふたの裏に蓄冷剤ネットを取り付けているものがあります。
そこで今回は、以下について解説します。
・そもそも蓋の裏に蓄冷剤を配置したときに保冷性能に影響はあるのか?
・もっとも効率的に保冷する置き方
ぜひ参考にしてみてください。
ふたの内側に蓄冷剤を置くのはありか
フタの内側に蓄冷剤を配置するのは、OKです。
冷気は上から下に対流しますので、一定の効果は期待できます。
(底に敷くよりは実用的)
ただし、注意点があります。
内容物が小さく、冷凍品とフタとの空間が大きく空いてしまう場合は保冷効果が減少します。
そのため、内容物の量次第では落とし蓋のようなものを中に入れ、空間を減らす方が良いでしょう。
落とし蓋と言っても、専用のものではなくて新聞紙などを折って上に被せるような形でも構いません。
ちょっとした一手間の違いですが、少しでも冷凍品を長持させたいならぜひやってみてください。
フタの内側に配置する方法は?
弊社の製品のように、初めから仕様で蓄冷剤ネットが付いていれば、それを使えば良いのですが、そうでない場合は自分で付けたいという方もいるでしょう。
ボックス自体に穴を開けたりといった改造は保冷性能を著しく低下させる恐れがあるので、おすすめしません。
CAMP HACKの秋葉実さんの記事で上手く工夫して設置しているのを見つけましたので、こちらを代わりに紹介します。
よく工夫されていますね。
無理にフタ裏に付けなくても良い
フタ裏に蓄冷剤を入れる場所がないのであれば、無理につける必要はないと思います。
なぜなら、保冷ボックスの性能は「フタ裏に蓄冷剤を置くか置かないか」では大きく左右されないからです。
なお、保冷ボックスの性能を左右する要素としては、以下の3つがあります。
・ボックスの構造
・外部環境(外気温など)
・保冷剤(蓄冷剤)の性能
どんなに配置に気をつけても、外部環境や保冷剤自体の性能次第な面があるのですね。
直置きが邪魔すぎるというのであれば、良いかもしれませんが、純粋に保冷性能を上げたいのであれば蓄冷剤の数を増やすだけです。
目的に応じて、工夫をするようにしましょう。
まとめ
今回は、クーラーボックスの裏に蓄冷剤を配置することについて見てきました。
株式会社シーエスエスでは、蓄冷剤および保冷ボックスの設計もしております。
試験段階から可能な限り実運用における環境の再現を目指すのがシーエスエスのモットー。
そのため、現場での不具合が少なく、お客様からのクレームも極めて少ない高品質な製品を提供しています。
相談は随時受け付けておりますので、どうぞお気軽にご連絡ください。