夏場、車の中で弁当をそのままにしておくと食品の傷みが進みやすく、食中毒のリスクが高まります。
今回は、その理由と、安全な保管方法について解説します。
なお、弊社では使用環境を考慮した高性能な保冷ボックスを開発しております。
ご興味がある方は相談も承りますので、以下リンクよりお問い合わせください。
夏場の弁当にクーラーボックスが必要な理由
夏場に食中毒のリスクが上がることは知られていますね。
その理由は主に以下の2つです。
1.微生物の増殖
2.食品自体の劣化
微生物の増殖
高温下では、微生物が食品内で増殖しやすくなります。特に、バクテリアやカビなどの微生物が繁殖しやすくなり、これらが食品を汚染し、食中毒の原因となります
加熱した食品をそのまま冷却すると、細菌の増殖するおそれがあります。
細菌は 30~40℃で最も増殖しやすいため、細菌が増殖しない温度まで素早く冷却する必要があります。
https://www.toholab.co.jp/info/archive/16153/ 株式会社 東邦微生物病研究所 (総合衛生研究所 ティ・ビー・エル) 「細菌増殖と温度管理について」より
食品自体の劣化
高温では、食品の栄養価や味、質が低下しやすくなります。特に、タンパク質や脂肪が分解されやすくなり、食品の腐敗も進みます。(ビタミンや酵素も熱によって壊れやすくなります)
特に20度から40度くらいまでは微生物が繁殖しやすいため、要注意です。
対策
対策として、保冷剤を弁当包に入れるケースは多いと思います。
重要なのは、弁当箱を包む容器です。
どれだけ高性能な保冷剤を使っても、ただの巾着袋ではすぐに温度が上昇し保冷剤もあっという間に溶けます。
そのため、保冷性能を持たせた包みが必要になります。
特に車内に置くのであればかなりの高温になるため、それなりの性能があった方が安心です。
クーラーボックスであれば、ほぼ問題ありません。
注意点としては以下の4点。
1.極力開け閉めしない
2.保冷剤は弁当箱の直上に載せる
3.保冷剤の数は多めに
4.空間を減らすため落しぶたのようなものを置く
特に2.については色々な意見がありますが、保冷対象物の上に置くのが最適です。
冷気は上から下に降りる性質があることもそうですが、直上に置くことでダミーとしての役割も発揮します。
※食品を冷ましてから弁当箱に入れることも重要!
保冷に関するご相談なら
今回は夏場の車内での弁当保管について見てきました。
ほんの数時間とはいえ、夏場の車内温度はかなり高くなりますので、保冷は必須です。
株式会社シーエスエスでは、保冷関連の製品を扱っていることもあり、保冷に関する知見が豊富です。
現場での運用を重視したテストを繰り返すことで、実運用時に額面通りの性能発揮が期待できるのが特徴ですので、ご興味があればぜひご相談ください。
JAFは真夏の炎天下で車内温度がどのように変化するのか、テストを行いました。8月の晴天で外気温35℃の状況下において、昼12時から16時の4時間、車内温度を測定しました。窓を閉め切った車両(黒色のボディ)では、エンジンを停止させてわずか30分後の12時30分頃には車内温度は約45℃を記録。その後も上昇を続け、15時頃には55℃を超えてしまいました。
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-trouble/subcategory-prevention/faq250 一般社団法人 「日本自動車連盟 (JAF) [Q] 晴天下(炎天下)のクルマの室内はどのくらい温度が高くなりますか?」 夏編 より