業務用保冷剤は、食品の保管や輸送時の温度管理に欠かせないアイテムです。
特に、鮮度が重要な食品や医薬品などでは、温度管理が品質に直結します。
そのため、業務用保冷剤は、一般的な家庭用の保冷剤と比べて高い保冷力と持続力が求められます。
これにより、長時間にわたる輸送や保管中でも一定の温度を維持し、品質を保つことが可能になります。
業務用保冷剤の種類
業務用保冷剤には、いくつかの種類があります。
それぞれの特徴と利用シーンについて見ていきましょう。
1. ソフトタイプ
ナイロン素材の袋にジェル状の液体を包んだものが多く、食材購入後のお持ち帰りなど、簡易的な用途が中心です。
※融点が0度のものが多く、氷点下を維持するのは難しい。
2. ハードタイプ
ブロー成形されたプラスチック容器を使用します。
ナイロン素材などで作られるソフトタイプに比べると耐久性が高く、繰り返し使用に向いています。
かなり低音で凍らせることもでき、例えば-25℃以下に蓄冷剤を凍らせることもあります。
(蓄冷材凍結庫を使用すればできるが家庭用の冷凍庫内温度はおよそ-18℃程度なので、一般家庭ではそこまで冷やすのはほぼ不可能)
3. ドライアイス
ドライアイスは、二酸化炭素の固体で非常に低温(-78.5℃)を保つことができます。
特に、冷凍食品や急速冷凍が必要なアイテムの輸送に最適です。
ただし、取り扱いには注意が必要で、適切な換気が求められます。
長時間利用のポイント
業務用保冷剤を長時間効果的に利用するためのポイントをいくつか紹介します。
1. 適切な保冷剤の選定
商品の特性や輸送時間に応じて、最適な保冷剤を選定することが重要です。
容器単位で使用環境を想定し、それに合った保冷剤の使い方を検証する必要があります。
2. 保冷剤の適切な配置
保冷対象の内容物の直上に保冷剤を配置することで、ダミーとしての役割を果たし、効果的な冷却を実現します。また、保冷剤と内容物の間に空間があると保冷効果が落ちるため、内容物が少量で空間が余る場合は、落し蓋のようなものを入れて空間を埋めることが推奨されます。
3. 外部の温度管理
保冷剤だけでなく、輸送時の外部温度も管理することが必要です。夏場や高温多湿の環境では、保冷効果が低下する可能性があるため断熱材を使用しているかどうかによって使用場面を考慮します。
長時間利用における具体例
具体的な長時間利用の例として、食品輸送のケースを考えてみましょう。
食品輸送
生鮮食品を長時間輸送する場合、品質を保つためには、一定の温度を保つことが不可欠です。保冷剤は直上に配置し、空間がある場合は落し蓋を入れることで、効率的な冷却を実現します。また、輸送中の温度管理を徹底するために、温度センサーを併用することも有効です。
医薬品輸送
医薬品の輸送においても、温度管理は極めて重要です。
特に、ワクチンや血液製剤などの輸送には、非常に厳しい温度管理が求められます。
この場合は発泡スチロールではなく断熱材を使用した保冷ボックスとプレートタイプの保冷剤を併用することで、長時間の冷却を実現します。医薬品の直上に保冷剤を配置し、余分な空間がないように落し蓋を活用することで、温度を一定に保つことができます。
まとめ
業務用保冷剤は、長時間にわたる温度管理が求められる現代の物流において欠かせないアイテムです。
適切な保冷剤の選定と配置、外部環境の温度管理を徹底することで、品質を保ちながら安全に輸送を行うことが可能になります。
シーエスエスでは、さまざまなニーズに対応した製品を取り揃えており、安心してご利用いただけます。
保冷剤の選定に迷われた際は、ぜひお問い合わせください。