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保冷グッズ

犬の暑さ対策:夏を快適に過ごすために

2024.09.13

夏が訪れると、私たち人間だけでなく、犬たちにとっても暑さが大きな問題となります。

特に日本の夏は湿度が高く、犬にとっては厳しい季節です。

この記事では「犬の暑さ対策」というテーマで、信頼性のあるデータや専門家の意見を基に、効果的な暑さ対策について詳しくご紹介します。 

 

なお、株式会社シーエスエスでは保冷に特化した製品開発を実施しております。
使用環境などに応じた精密なテストを行なった上で製品化をいたしますので、お気軽にご相談ください。

 

 

1. 犬が暑さに弱い理由

犬は私たち人間と違い、体温を調整するための汗腺がほとんどありません。

犬が体温を調整する主な方法は、口を開けて舌を出し、パンティング(喘ぎ)をすることです。

しかし、この方法だけでは暑さを十分に和らげることができないため、特に高温多湿の環境では熱中症のリスクが高まります。

 

参考データ

アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)によると、犬は人間に比べて4倍以上の頻度で熱中症にかかりやすいとされています 。

 

 

2. 室内での暑さ対策

まず、室内での暑さ対策が基本となります。

以下のポイントを押さえることで、犬が夏場を快適に過ごせるようになります。

 

エアコンの活用

室温を適度に保つために、エアコンを活用しましょう。

理想的な室温は24℃から26℃程度です。

湿度も50%以下に保つと、犬が過ごしやすくなります。

 

クールマットや冷却ベスト

クールマットや冷却ベストを使用することで、犬の体温を効果的に下げることができます。

これらのアイテムは、特にエアコンの使用が難しい場所や外出時に役立ちます。

 

換気

室内の空気を循環させるために、適度な換気も必要です。

ファンやサーキュレーターを使用して、空気の流れを作ることで、涼しさを保つことができます。

 

 

3. 外出時の暑さ対策

外での活動は、日中の暑い時間帯を避け、朝早くか夕方遅くに行うようにしましょう。

以下の対策も重要です。

 

水分補給

外出時には、常に新鮮な水を携帯し、定期的に犬に水分を与えましょう。

ウォーターボトルやポータブルウォーターボウルを持ち歩くと便利です。

 

地面の温度確認

アスファルトや砂利は、太陽の熱を吸収し、非常に高温になります。

犬の足裏を火傷から守るため、手で地面の温度を確認し、歩かせても安全かどうかを判断しましょう。

5秒以上手を置いても耐えられない場合、その地面は犬にとって危険です。

 

日陰の利用

外出先では、できるだけ日陰を選んで歩くようにし、直射日光を避けることが重要です。

また、休憩中も日陰で過ごすように心がけましょう。

 

4. 食事による暑さ対策

犬の食事も暑さ対策に役立ちます。

夏に向けて食事内容を調整し、消化が良く、栄養バランスが取れた食事を提供しましょう。

 

水分の多いフード

ウェットフードや水分を多く含む野菜(きゅうり、トマトなど)を取り入れることで、自然な形で水分補給ができます。

冷凍おやつ

犬用の冷凍フルーツやヨーグルトをおやつとして与えると、楽しみながら体温を下げることができます。

 

 

5. ペット専用のクーリングアイテム

最近では、ペット用の様々なクーリングアイテムが登場しています。

例えば、冷感タオル、アイスパック入りの首輪、携帯用のミストファンなどが人気です。

これらを適切に利用することで、外出時でも涼しさを保つことができます。

 

参考データ

ペット用品市場は急速に拡大しており、特にクーリングアイテムの需要は毎年増加しています。

日本ペットフード協会によると、2023年のペット市場全体は前年比10%増の約1.5兆円に達し、クーリングアイテムの売上も大幅に伸びているとのことです 。

 

 

熱中症のサインと応急処置

万が一、犬が熱中症の症状を示した場合、迅速な対応が求められます。

熱中症の主なサインには、激しいパンティング、唇や舌の赤み、よだれの増加、無気力、嘔吐などがあります。 

 

応急処置

まず、涼しい場所に移動させ、水を与えて体温を下げます。

冷たい水で体を濡らし、ファンやエアコンで冷やすことも有効です。

 

ただし、氷水などの極端に冷たい水は避けましょう。その後、速やかに獣医師に連絡し、指示を仰いでください。

 

 

7. まとめ

犬の暑さ対策は、飼い主としての責任です。

適切な室内環境の整備、外出時の注意、そして熱中症の予防策を講じることで、愛犬が健康で快適な夏を過ごせるようにしましょう。

信頼できる情報を基に対策を講じ、何か異常を感じた場合はすぐに獣医師に相談することが大切です。